Case 24-2016: A 66-Year-Old Man with Malaise, Weakness, and Hypercalcemia
66歳男性。
急性腎障害・高カルシウム血症をきたした。
うーん。正直この症例は反省です。
高カルシウム血症の鑑別で、え?PTHとPTHrpと活性型VitDないからわからないじゃん。って思っちゃいました。
骨にも病変あるから。腫瘍?副甲状腺機能亢進症でみられるhot spot?(あってるかわかりませんが)的なのだと思っちゃいました。
今回の違和感は、
「AKIなのに代謝性アルカローシスが存在すること。(尿中pHが9であることも併せて)」
につきる。(最初は変だな代謝性アルカローシスなんてってやっぱりみているんだよね。そこは。だけどそれをスルーしてしまっている。これをどうすれば良いのだろうか?と思う。)
その時点であれ?ミルクアルカリじゃねって思って内服薬を眺めてみる。
そうするとカルシウム入っているし、サイアザイド入ってるし(この時はミルクアルカリのアルカリ部分に加担しているなんて知らなかったけど)、、そしてNSAIDs入ってるからpre renal的な要素じゃん。(代謝性アルカローシスがTRPV5を活性化して、逆にNKCCを抑制するのは知らなかった)
って見えるわけ。
いや今回は、
①画像検査は一種、宗教の信仰みたいに僕らが正しいと思ってしまうけど、、全体的なアセスメントが優先すべき。
②いつの間にか検査が来てからアセスメントをする体になってしまっている。(M先生的にやらないとな)
といういい教訓になりました。