総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

A Sublingual Epidermoid Cyst

n engl j med 382;7 nejm.org February 13, 2020

 

73歳女性。

4日間に進行する発語困難で受診した。

2ヶ月前に歯を紛失してしまったため、ブリッジをいれた。

口蓋底前部に大きく腫大した病変があり、痛みは変動した。

頸部リンパ節腫大や顎下腺開口部からの膿汁は認められなかった。

頸部造影CTを撮影し、舌骨上(顎舌骨筋・顎骨舌筋の上方)に7×4×3.5cmの嚢胞性病変が認められた。類表皮腫と考えられ、内部は多数の低吸収域があり、同部位は脂肪を反映していた。類表皮種は両性でケラチンが含まれており、顔面・頸部・四肢に出現する。この症例では口蓋底に出現した。

本症例は切除術がおこなわれ、症状は完全に消失した。