総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

Mandell

Mandell - 耐性機序 - アミノグリコシド

①アミノグリコシドが作用する部位(16sRNA)を変化させる。 ②アミノグリコシドを分解する酵素 ①アミノグリコシドが作用する部位(16sRNA)を変化させる。 プラセミドを介してコードされるarmA, rmtA, rmtB, rmtC, rmtD, rmtE, npmAの遺伝子におyって16sRNAがメチ…

Mandell - 耐性機序- フルオロキノロン

①efflux pomp ②抗菌薬作用部位を変化させる。 ①efflux pomp 腸内細菌 Staphylococcus NorAにコードされている多剤耐性をきたしうるpompを作ったり、EmrAB・AcrAB・qepAなどのキノロンのみの耐性をきたすpompを作る。 ②抗菌薬作用部位を変化させる。 DNAを作…

Mandell - 耐性機序 - テトラサイクリン系 -

①efflux pomp ②作用するリボソーマルの部位を変化させる。 ③テトラサイクリンを分解する酵素を作る。 ①efflux pomp MIC以下の濃度でテトラサイクリンが投与されると、efflux pompが誘導されやすい。 efflux pompをコードしている遺伝子は染色体上に存在する…

Mandell 耐性機序 - マクロライド・リンコマイシン・ストレプトグラミン -

以下の3つの機序で耐性が起こる。 ①リボソーマルの標的部位を変化させる。 ②抗菌薬を排出させるefflux pomp ③抗菌薬を不活化させる。 ①リボソーマルの標的部位を変化させる。 erm遺伝子(プラセミドまたは細菌の染色体上に存在する)が以下の細菌でも見られる…

Mandell - 耐性機序 - βラクタマーゼとβラクタム系抗菌薬

ちょっと初心に帰ってGW中Mandellを読むことにしました。 昨日は耐性機序的なところを読んだので、そのまとめ。 ●耐性の遺伝子学的機序 ①点突然変異 : 抗菌薬が作用する部位(基質)が点突然変異を起こして作用しにくくする。 →TEM-1・SHV-1が点突然変異をして…