総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

Mandell - 耐性機序- フルオロキノロン

①efflux pomp

②抗菌薬作用部位を変化させる。

 

①efflux pomp 

腸内細菌

Staphylococcus 

NorAにコードされている多剤耐性をきたしうるpompを作ったり、EmrAB・AcrAB・qepAなどのキノロンのみの耐性をきたすpompを作る。

 

②抗菌薬作用部位を変化させる。

DNAを作るtopoiomerase IVが抗菌薬のターゲットになる。(特にS.aureus)

このtopoisomeraseは、gyrAとgyrBから構成される。

特にgyrAの変異は腸内細菌(腸内細菌科細菌・緑膿菌)のフルオロキノロン系に耐性を示すようになる。

 

またプラセミド上に乗っているqnr遺伝子を介して作られた蛋白が抗菌薬作用部位を抗菌薬から守る。(ただこれだけでは耐性が比較的弱いからいくつかのその他の耐性機序を有する。)