N Engl J Med 377; 20 Nov 16, 2017
胃潰瘍の既往がある87歳女性。
3日前からの腹部膨満と心窩部痛と水溶性下痢で受診した。
血圧78/49mmhgでびまん性の腹部圧痛と筋性防御を認めた。
腹部単純X線写真(臥位)では気腹を示唆するFaciliform ligament sign(肝鎌状間膜)を認めた。faciliform ligamentは、肝臓ー腹部前壁をつないでおり、free airで周りを囲まれることで、CTで垂直のバンドとして描出される。
緊急腹腔鏡手術がおこなわれ、十二指腸に2cmの穿孔が認められた。修復術をおこない、22日後に退院した。