総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

Early Lyme Disease

N Engl J Med 2006;354:2794-801.

 

ライム病とかひさびっさに勉強。

ライム病の病原菌も怪しかったスネ。Borrelia burgdoferi です。

 

基本的に若虫に噛まれることで発症するため、春後半-夏・とくに夏に症状を呈する。

潜伏期間は1-2週間で、移動性紅斑が出現する。

移動性紅斑は、4週間くらいで自然に改善することもある。

移動性紅斑が治療されない場合は、60%の患者に関節痛・関節炎(とくに膝関節)が出現し、10%が顔面神経麻痺をきたす。また5%の患者にAVブロックを呈する。

 

ちなみに移動性紅斑は5cmかそれ以上の大きさで、血行性に播種するとtarget lesionのような中心が抜けた淡い紅斑と呈する。このtarget lesionは、掻痒・軽度の圧痛がある。

 

頭痛は結構あるみたい。。

 

まあこんな感じですな。