総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

ジカ熱

N Engl J Med 2016; 374:1152-63.

 

ジカウイルスは、フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスが蚊を媒介して起こる感染である。

Incubation periodは2-7日程度で、

臨床症状としては、

Maculopapular rashが90%とほぼ必発で、

意外なことに発熱が60%と、発熱なしというパターンでもジカ熱を想起しないといけない。

他には、関節痛・関節炎が65%、結膜炎が55%、後眼窩痛が40%程度。

なんとなく注目したいのが、

①発熱がないかもしれないこと

②結膜炎と後眼窩痛

ですね。

①は特徴的かなと。

②もこれってチクングニアとかデングではあんまりみない症状(reviewとかには書いていないけど、忽那先生の間近に見るとわかる皮疹には、デング>チクングニアでも起こるようなことが書いてある)のように思える(ごめんなさい後で見るとデングでは後眼窩痛はよく起こりそうなので削除ですね)

 

ちなみにギランバレー症候群を呈することがあるからね。

ギランバレーを起こす疾患として想起するのがポイントかも

1. HEV
2. ジカウイルス

3. マイコプラズマ

4. EBV

 

あとは感染経路としては

A. 蚊

B. 輸血

C. 性交渉

D. 母子感染