Case 16-2018: A 45-Year-Old Man with Fever, Thrombocytopenia, and Elevated Aminotransferase Levels
N Engl J Med 2018;378:2023-9.
45歳男性。
3週間前からの発熱・全身倦怠感・筋肉痛が出現した。
発熱は徐々に改善し、5日前から頭皮に紅色丘疹が出現し3日くらいで改善した。
3日前に発熱・全身倦怠感が再度出現し、その2日後来院した。
血小板4.5万で、翌日受診するように指示され、翌日受診すると血小板は2.1万になっていた。
患者は、マサチューセッツの森林地帯に住んでいて、週に2回沼地にいくことがあった。
また患者は猫をかっていた。
身体診察で胸部に淡い紅色丘疹が認められた。うちくるぶしに、1cm程度の中心部に痂皮化を伴うtarget lesion likeの紅斑が認められた。
血液検査では、白血球減少・血小板減少とトランスアミナーゼ上昇が認められた。
この症例で勉強になったこと。
・エーリキア症は、アナプラズマと同様に、白血球減少・血小板減少・トランスアミナーゼ上昇をきたすが、2週間くらいで、血小板はもとにもどることがおおい。
・皮疹はエーリキア症ではよくみられるが、アナプラズマではあまりみられない。
ってことでだんだんアナプラズマのillness scriptというか、そんなのができてきたよね。
・夏にかかるインフルエンザの感冒様症状で、血小板減少・トランスアミナーゼ上昇をきたす。皮疹は来さないことがおおい。
みたいな感じですかね。めっちゃ人食い的ですけど、やっぱりラットとかがポイントなのかな、こういうダニ媒介疾患は、一応以下に日本で見つかったアナプラズマ症例を乗っけておきます。