日本内科学会 109 1
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今回は2症例。
1症例目は、49歳男性で2週間前からの顎痛で歯周病と診断され、1週間後に抜歯するもののその後も疼痛が持続した。その後倒れているところを発見され、搬送・入院した。
右片麻痺と右babinski陽性であり、MRIで左MCA途絶を認めた。胸部CTでも肺末梢束に結節影多発していた。発熱もあり、VCM+MEPM+MCFG+ACVというempiricのなかのempiricで抗菌薬投与が開始された。
これまでではIEを考えるながれだよね。だけどすくなくても経胸壁で疣贅なし。
そして、頸部造影CTで血栓性静脈炎あり。これでLemierre症候群と診断された。
Lemierre症候群では、先行する咽喉頭領域のinfection後1週間以内に内頸静脈の血栓性静脈炎が発生する。この症例がIEにmimicしたのは、脳梗塞という所見が目立ってしまったためだと考える。IEだとかんがえちゃったら、頸部造影CTとか撮影しないしね、、、
あとはこの肺の結節影もseptic emboliと考えちゃうけど、右心系のIEに多いと考えると非典型だったりするのかな?
あんまりLemierre症候群って(図1)みたいにcarotid sheathに及ぶのね。
IEって思っても頸部診察は怠っちゃいけないすね。って思いました。
はい次2症例目。
33歳女性。1ヶ月程度の発熱・下痢・下腹部痛できて、CSしたらUCと診断された。PSLとメサラジンが開始され、なぜか胸部CTで多発空洞結節が、、
へえ。UCに合併することがあるんすね。こういうのを非感染性壊死性肺結節っていうのね。
他にも慢性気管支炎?とか細気管支炎とか気管支拡張症、BOOP、 好酸球性肺炎、間質性肺疾患とか合併するみたいね。
あんまし感想ないけどこんなもんすね。