Case 16-2020: A 47-Year-Old Woman with Recurrent Melanoma and Pulmonary Nodules
へえ。ヒストプラズマか。
てかこの解説。後付け感を感じるけど。
さて、Histplasma capsulatumは二形成真菌で、鳥・コウモリの排泄物・ブラックバードのねぐら・流行地域の洞窟などから胞子(菌糸系)を吸入することで生じる。
吸入した胞子は、肺胞内で酵母様真菌に変化し、マクロファージに貪食されるが、この時は、ヒストプラズマを殺しきれない。
その後ヒストプラズマはリンパを通って、spreadする。が、その後免疫を獲得したマクロファージがヒストプラズマを殺すことができるため、基本的には”播種性”になることはなく、”asymptomatic”に終わることが多い。
潜伏期間は吸入した胞子が少ない場合は、14日程度。
発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・咳嗽などのflu like symptomが出現し、2-4週間で改善する。
胸部CTでは、斑状浸潤影・結節影(治癒後に石灰化する)・同側の肺門部リンパ節腫大が認められる。
肺気腫のある場合は、上葉に浸潤影をきたし、cavity(空洞)を形成することがある。→結核といえば、ヒストプラズマって言えるように。。kunimatsu listにも書いてあります。
高齢者・Hodikin lymphoma・HIV患者では、播種性ヒストプラズマ症になることがある。
回盲部潰瘍・肝脾腫・口腔内潰瘍・咽頭潰瘍・体重減少・副腎病変・慢性髄膜炎みたいなちょっとlymphomaっぽいなと思わせることもあるみたい。
病理で肉芽種・壊死性病変が認められるみたい。(この症例でもそうだな)
喀痰培養は、胞子の菌量が少ないため基本的に陰性になる。
やるなら気管支鏡での検体。尿・血清検査
後この症例で勉強になったのは、部位によってはEUS(食道内視鏡超音波)で取るんやなってこと。
このヒストプラズマって、
infiltarete
Granulomatous
だね。
後疑うコツとしては、肺病変があるのに、何にも(画像検査以外)異常がないというひきでみた時の「解離」を理解できるかどうか。
確かに、サルコイドーシスとか結核とかと似ているわ。。
結構ポイントなのが
・肺病変があるのに、何にも(画像検査以外)異常がないというひきでみた時の「解離」を理解できるかどうか。
・infiltrateとgranulomatousで来たときに、結核・サルコイドーシス以外に、ヒストプラズマ・コクシジオイデス・ブラストミセスが上がり、どれもflu like symptomをきたす。一過性で大部分が終わるのが、ヒストプラズマ、コクシジオイデスは約半数がflu like symptomとなり、ブラストミセスは慢性にじんわりと広がっていくイメージ。検査的には、コクシジオイデスが好酸球が増加し、その他は増加しない、画像的には、著しい肺門部リンパ節腫大があれば、コクシジオイデス、その他薄い隔壁を持つ空洞・浸潤影の中での結節影が上がる。ヒストプラズマは、結節影と同測の肺門部リンパ節腫大がある。ブラストミセスは多彩な陰影をとる。播種性ではなんとなく、infirtrate / Granulomatous / Autoimmune(骨・関節)的なauraを呈する。