総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

Case 4-2016: A 58-Year-Old Woman with a Skin Ulcer, Fever, and Lymphadenopathy

前額部の潰瘍と発熱と左頸部リンパ節腫脹をきたした58歳女性。

 

 

これ聞いたとき、どんな風に考えますか?

 

これを読んでいる最中に書いた僕のメモでは、SLESScベーチェット病、、後ワンチャン菊池病かなとかって書いてあるけど、、

 

この症例のポイントは

「潰瘍化した皮膚」なんでしょうね。

 

やっぱり経過が急なんですよね。

それでいて、ウサギとかと絡みがあるっていうと、、野兎病ですよねってなる。

 

ラボ的には、WBCは上がったり下がったり正常だったりどの方向にも行って、肝機能障害はmildにきて、低ナトリウム血症とか血小板減少みたいな非特異的な所見みたい。

 

この症例ではどっちかっていうと、目を「リンパ節腫大」ではなく、「潰瘍化した皮膚」に目を向けている。

 

野兎病の鑑別疾患としては、

①ペスト

②猫ひっかき病

③リケッチア

結核性リンパ節炎・非結核性リンパ節炎

などを挙げていたけどね。。

 

強いていうなら④でしょうか。考えるのは。