総合内科医のブログ

読んだ論文をゆるくまとめて載せるブログです。二次資料として使用される場合は責任をとりかねます。またご意見・ご指摘あればよろしくおねがいします。

CIAMS - コロナのせいにしてみよう -

K先生の新刊。

てか執筆速度、化物やんけ。(Kラジオ聴きました)

 

CIAMSという状態を指し示す用語。

面白いですね。

 

個人的には、蒸発とか融解みたいなあるモノからあるモノへの変化(質的な変化)をその運動量(融点に到達させるエネルギーみたいな)も含めて指し示している概念だと思ってます。

 

だから病名というよりは、デジモン変化ーー的とかライザップ的な感じ(どちらかというと負のエネルギーが働いていますが)

後この本で個人的に感嘆したのは、「表現型の危うさ」のところです。

一応抜粋してみると、

表現で類推して、中で一体何が起きているのか、と考えることが臨床診断の真髄です。

しかし、この時、表現型のうちその瞬間・一時の場面のことだけを切りとって、精神疾患に見えると、そこで類推が閉じてしまいます。

 

ここで大事にするのが、

「普段と今のバランスが取れるか」

ということです。

 

周りの人からみて、普段はこんな人

医者から見て、医学的な表現型はこんなこと

 

そのバランスをとること。。

 

うーむ、面白い。

診断って「医者」がするモノだけど、多分「医者」だけでは不十分。本人の普段を評価することが大事なんすよね。これっていっつもみんなが知らないうちにやっていることだよね。

 

後K先生の凄いところは、

「よくこんな分類思いつくよな」っていう正直な感想です。

 

うーむ。精進せねば